はじめに

Chicago
Hog Butcher for the World,
Tool Maker, Stacker of Wheat,
Player with Railroads and the Nation’s Freight Handler;
Stormy, husky, brawling,
City of the Big Shoulders:
世界のための豚屠殺者、
機具製作者、小麦の積上げ手、
鉄道の賭博師、全国の貨物取扱い人、
がみがみ怒鳴る、ガラガラ声の、喧嘩早い
でっかい肩の都市
(安藤一郎訳、岩波文庫)
カール•サンドバーグ (『シカゴ詩集』1916年刊行 )

The City of Big Shoulders —— 何ともユーモラスな形容ですが、この詩は、シカゴの産業都市としての成り立ちをよく描写していると思います。シカゴは、五大湖工業地帯の中心として、交通の要衝、小麦を始めとする穀物の集散地であり、Chicago Board of Trade は世界有数の先物商品取引所です。また畜産業も発達し、そのUnion Stockyards (1865-1971)は、かっては世界最大の収容頭数を保有していました。

Chicago Board of Trade

Chicago Board of Trade

今日では、経済•金融の拠点としてニューヨークに次ぐアメリカ第二の大都市、The Second City、のニックネームを冠しています。シカゴのウォール街、LaSalle Street (ラサール通り) には、先に述べた Chicago Board of Trade のアールデコ様式の建物や金融関係のそれらが粛然と立ち並んでいます。もっとも、人口比では、ロサンゼルスに追い抜かれ第3位となっておりますが、その重要性と地位は揺らぐことはありません。

一瞬、海と見紛う広大なミシガン湖は、なみなみと水を湛え、シカゴ市民の水源、レクレーションの場として、愛され親しまれています。其の面積は、琵琶湖の何と86倍だそうです! ミシガン湖に沿って林立する摩天楼や高層アパートメント、その壮観で美しいスカイラインは、訪れる人々を魅了すると共にこの街 — The City of Big Shoulders, The Second City — の繁栄と躍動の象徴です。

最後に、もうひとつシカゴのニックネームをご紹介します。The Windy City(風の街)です。このいわれには、諸説あるようですが、それはさておいて、私も強風で何本も傘の骨を折られています。もっと丈夫な傘を作って欲しいと切望するのですが、一向に改善の気配はありません。この辺りが、常にベターな商品の開発に日夜励む日本人との相違かもしれません。

この度、同志社校友会本部からのご提案とご協力により、米国中西部支部のホームページを開設することになりました。本部のご厚意に心より感謝致しますと共にグローバル化をめざして躍進するAlma Materの繁栄と隆盛を祈念してやみません。